文豪たこのくっついて~スミはいて~

おもしろさ第一、役に立つこと第ニ

【やってみた】非モテだったから怪しい出会い系アプリを使ってみた③

 

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【※ノンフィクションです。を未読の方は、先にそちらからお読み下さい】

 

翌日。大学に行くと、ここ最近の僕のファッションの変化に気付いた女友達がいました

 

「ねぇ、聞こうと思ってたんだけど、最近彼女できた?」

 

単刀直入に聞かれました。女の勘というのは鋭いですね

 

「いや、別にできてないよ」(なんで分かるんだよ)

 

内心、あせりました

 

「でもさぁ、こないだ授業中に携帯で誰かとメールしてたでしょ〜? あんたがそんなことするのが珍しいなって思って、ついつい後ろから見させて頂きやしたー!」

 

ふざけたつもりなのか、敬礼している

 

しまった。普段から真面目に授業を受けていることが裏目に出てしまった。確かに、女の子たちからの返信が気になり過ぎて、ついついメールをしてしまったことがあった…僕は観念しました

 

「いや、その、実はね…」

 

あらましを話しました。話し終わらないうちに、女友達は「あんたさ、それサクラだよサクラ」と、あっけらかんとした表情で言いました

 

サクラ? 誰だろう?

 

「いや、サクラって名前の女の子はいないよ。よくメールしてるのはリサで…」

 

「違うよ、騙されてんの」

 

「は?」

 

「要は、その子たちはそのサイトの中にいるように見せかけた、架空の女の子ってわけ。きっとバイトなんじゃね? そういうのを、サクラっていうんだよ」

 

「ウソだ…」

 

リサが来ないことは2回続いていたので、薄々そんな信じがたい予感もしていましたが…耳を塞ぎたくなりました

 

「だって、そんだけメールしてて、普通約束2回もすっぽかす?」

 

すっぽかさない…と思う。頭の中が真っ白になっていました

 

今までのやりとりは何だったのか? 今まで買ったポイントは何だったのか? あのサイトは何だったのか? 思わず、その場にうずくまりました

 

「そんなもん、早くやめちゃいなよ。金がもったいないよ」

 

女友達は憐れむ目で去っていきました

 

料金を除けば、夢のようなサイトだと思っていました

 

絶え間なく来る、アイドル級のルックスを持つ女の子たちとメールできるだなんて、こんなのもう最高だよと思っていました

 

なんで、男たちはみんなこのサイトを使わないの? 知らないだけなの? いや、本当は僕みたいにみんな本当は使ってるけど、恥ずかしくて言えないんじゃないの?

 

それくらい思っていました

 

不信感と信頼が混じる中、すぐにメールを送ってリサに事実確認をすると

 

「あ、バレた? バレないと思ったのに。ウケる。こっちだって生活かかってるからね。別にだますつもりは無かったから。マニュアル通りにやってただけだから」

 

別人のような返事が

 

返事をしようにも、500円払ってメールを送るのはもうバカバカしいと思い、返事はしませんでした。なんでこんなのに、3ヶ月も相手をしていたんだろうか

 

分からなかったよ、見破れなかったよ、信じてたよ、悔しいよ、涙が出てきたよ

 

もう僕の知っているリサは、いなくなりました

 

ちょっとのことで、「えーすごいですね( *´艸`)」とか「そういうところ尊敬してます(*'ω'*)」とか言って癒してくれたリサは、いなくなりました

 

この時は、相当落ち込みました

 

でも、これだけは言えます

 

日々、女の子のために見た目を工夫して良くしようとしてみせたり、女の子のために会った時のイメージをしたり、返事をいつも待ってくれている女の子たちといっぱいやりとりができたり

 

いろいろと努力することはできました。でも、失った時間は帰ってこない。だから、せめてプラスに捉えようと思います

 

「人生には何一つ無駄なことはないと思う」

 

とはよく言ったものですが、このことを次のマッチングアプリ(懲りない…)で思い知らされることになります