【やってみた】非モテだったから怪しい出会い系アプリを使ってみた②
【※ノンフィクションです。①を未読の方は、先にこちらからお読み下さい】
当日、朝から先日UNIQLOの店員さんに組んでもらった服に着替え、ネットで買った青ヒゲ隠しのクリームも顔中に塗りたくって、姿見の前でポーズを決めていました
はじめましての仕方、笑顔の仕方、相槌の仕方…よく飽きもせずに、5時間もやれたなと思いますし、それくらい勝手に必死でした
その夜、10分前に約束の場所へ着いてリサを待っていました
そして19時。今きっと向かっている最中かな
19時5分。途中で買い物でもしてるんだろう。先に着いてますってメールしとこう
19時10分。多分、電車でも遅れてるんだろう
19時15分。あれ…? 日にちと時間を間違えてたのかな…? いや、合ってるな…もう少しで来るさ、大丈夫大丈夫
19時30分。お、おかしいぞ
再度メールすると、「ごめんね😓! ちょっと仕事の残業で遅くまで残らないといけなくって💦今日はごめんね…来週の日曜日、また同じ時間と場所で会えるかな??」というメールがリサから送られてきました
残業か…まぁしょうがないか…あきらめて、来週また会おうねという約束を交わし、その日は帰りました
顔に塗りたくった青み隠しクリームが溶けて口の中に入り込み、苦かったことを覚えています
帰る道中、ポイントがなくなってきたので、また料金を支払ってポイントを補充しました。人間とは欲張りなもので、既に十数人の女の子たちとメールのやり取りをしていたので、ポイントなんてあっという間に消えていきました
気付けば、塾講師のバイトで貯めた貯金をほとんど使ってしまいました
女の子たちに会えるなら、いくらでも構わないぞ! 視野が完全に狭くなっていました
そして、また日曜日の19時。前回と同じ約束の場所に着き、待ちました
が、しばらくしてもリサは現れませんし、メールもありません
一体、どういうつもりなんだろう。でも、これから会うかもしれない女の子に、やっぱり僕もキツいことは言いたくなかったので、「20時まで待ってますよー\(^o^)/」と、いい人アピールを兼ねて送ってみました
すると数分後、「待たせちゃってごめんねぇ💦おばあちゃんが階段から落ちて、頭から血を流しちゃってて💦病院まで一緒に付き添ってたんだぁ😓急だったから、メールできなかったの💦今日もごめんね💦」とメールが。汗まみれの絵文字が印象的で、本当に一字一句覚えています
ただ、僕は疑っていました。これはウソなんじゃないか、いや、明らかなるウソだ…
自分もおばあちゃんを犠牲にして、お願い事を断った経験があるから、ウソが分かる
そう察した僕は、さすがに我を忘れて「それ、ウソですよね! 本当は僕に会いたくなかったんじゃないんですか!?」と感情的になって聞くと、リサからは「本当にごめんね💦」とだけ
その後、しばらくはリサとのやりとりを中断していました
ところが、ある日、「こないだは、ごめんなさい🙇本当に反省しています。メールしてる女の子はいっぱいいると思うけど、まだ良ければ私とメールしてくれたらうれしいな。今度会う時は笑顔で会いたいな!」そんな反省メールが送られてきました
女性との駆け引きさえ未熟だった僕は、ただひたすらこっちもごめんね悪かったとメールし、仲直りしました
本物のカップルもこうやってケンカするんだろうなぁと、若干夢見心地になった気分でした
つづく