【やってみた】ホームステイ先の偉そうなガンジーと戦ってみた①
「ガンジーとの対決ってどういうこっちゃ」
奇特なタイトルが気になって来て下さった方、ありがとうございます
ガンジーは僕の産みの親である
「ガンジーからおまえは生まれない」
そりゃそうだ
そういう意味じゃなくてね
ルーツは留学にある
駅前留学だけでなく、ホントに留学してたこともある、文豪たこ
N〇V〇に通って英語力が身についてきた、ハタチの頃
大学で「1ヶ月留学プログラム」なるものがあり
４単位も取れるし行こう
若干不純な動機で決断
夏休み、カナダのバンクーバーへホームステイすることに
ホームステイしつつ、現地の大学へスクーリングするプログラム
初めてのホームステイ
当時、高校生だった妹がオーストラリアのホームステイ先で飼われてたイヌに発情された話を聞いてたので
ひとつ屋根の下じゃ、何が起こってんのか分からないから怖いなとは思ったけど
なんかおもしろそうとも思った
いざ出発
ホームステイ先に着き、チャイムを鳴らすと
（以下たこ訳）
「どちらさん」
無愛想な声
名乗ると
「ああ」
ああって…
ドアが開き、初老の男が顔を出した
「おまえがタコだな。話は聞いてる」
タイム
誰がタコだよ
すぐにtakumiと訂正
「そうかそうか、タコーミだったな」
だったなじゃない
メキシコ料理みたいになってるから
しかもこの人
年配
＋色黒
＋前方ハゲで後方ゴマ塩頭
＋鼻下のチョビヒゲ
＋丸メガネ
イコール
ガンジーではないか
鑑真でもOKなルックスだが
外国に来たことだしガンジーにしとこう
「おい何を突っ立っている、さっさと入れタコーミ」
また言ったな
訂正したばかりで直すのも気が引けるから、もういいや
そりゃね、本物のガンジーの声とか口調って聞いたことないけど
顔写真の感じは、穏やかな声でほほえみながらしゃべる慈悲深い御方
そんなイメージ
に比べて、何こっちのガンジー
出会って4秒で無慈悲
家の中に通されると
「ここには女性の留学生はいない。ほら、おまえが夜中に変なことするかもしれんだろう？」
あ？
しない…と信じてくれ
「タコーミはエッチそうな顔してるからな。…ああ、今のは冗談だ」
何それ笑えない
おれは、よく鼻くそ食ってそうな顔とは評価されるが
あなたこそ、干し柿を一年中部屋に吊るして鑑賞してそう
「2階の右がタコーミの部屋だ。さっさと荷物を置いてこい。これから私と出かけてもらう」
いきなりデートかよ
幸い英会話は勉強してたから、まぁまぁ話せるし問題ないが
当時の日記には「マジガン地ー獄」
と、たいしておもしろくないことを書いてた気がする
とりあえずもうホームシック
②へ続く
